心を持ってる実感のはなし

私は鉄の心を持つ男。
仕事を遂行するため、決して間違った判断をしないため、うれしいことも、悲しいことも、楽しいことも全部封印してる。
そう、せざるを得なかったから…

さぞかし、冷たい人間に映ることもあろう。
でもさ、こらえられない心の動きがたまにある。心が震えて、鳥肌がたって、目頭が熱くなる。

 

今日は撮っちゃいけない写真ですが、撮っちゃいました(笑)
心を打つ演奏。各個人が練習を重ね、集合体となって、ひとつの楽曲として披露する。
力強い楽器の音、指揮者の刻むリズム、優しく奏で気持ちを揺さぶる。
素晴らしい演奏に、久しぶりに人間に戻った気がする。

いつもはきっと、自分のことしか考えず(仕事の遂行ね)ビシビシと。
休むことなく桐建代表としての責務を全うする。それだけの男。
私にも家族、子供がいる。それに触れると、やっぱり人間になるね。
何を考えて仕事してんだろ…お客様のこと。職人さんたちのこと。段取り。


一番大事なのは、人間らしくなのかもね。
しあわせになるために、仕事を始めたんじゃなかったのか?
誰かのために、お金を集めるんじゃなかったのか?
いろいろ考えると休めなくって、家族との時間も取れず、今日もまた事務所に詰める。

 

誰かの幸せのために、この事業を進める。
誰かは、お客様、従業員、協力業者、そこに結ばる家族の皆さま。

桐建に関わる全ての皆様をしあわせにする。そう思って今も進む。

でも、私のこと忘れてたなぁ。私の家族のことも。
休むこと。体を動かすこと。たまに涙を流すこと。大きな声で笑うこと。

当たり前の毎日を、やってきてなかったなぁ。

今日は、素敵な演奏を奏でる、受験を控え、人生の岐路に立つ娘の一生懸命さに胸を打たれた。私、ちょっと人間に戻りたいなぁ。


私、47歳になるのかな?働き盛り、そんなこと言ってちゃいけないのかなぁ。
いろいろ負けたくないし、まだまだやりたいことあるし…お客様待たせてるし。
これは、弱音ではなく、ほんとのつぶやき。
それでも毎日は待ってくれないし、必ず明日は来るし。

そう、結局がんばっちゃうんだよね。
ほんの一瞬でも、人間に戻れてよかった。ありがたいね。
私、心、まだあるって実感。(笑)